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会報5号     H27/8/10

 

 

法人設立以来、地域関係者の口コミなどの紹介含めて細々とした伝達手段で当会の紹介を行ってきました。
今回、作成したホームページはすっきりとしてシンプルでありますが、利用に当たり必要事項を記載してありますので、ご覧いただき利用いただければありかたく思います。
また、ブログ(つきのおあしす)情報は、日々の活動状況や利用予定状況をご覧いただけますので、併せてご利用いただくようお願いいたします。


・ ホームページ‐検索記号…aruku2013or.jp/あるく・自律を目指す会/つきのおあしす 他

・ ホームページ‐メールアドレス・問い合わせボタン(toiawase@aruku2013.or.jp

 

≪土に触れて≫

週1回程百草コミュニティセンター(小学校跡地)を利用して過ごしています。
そんな折、百草自治会からの許可も得て花壇利用が可能となり、チューリップ球根(体育館前)を植えたり、ジャガイモの種イモを植えたりする機会を得ました。
今回は、子供たちを支援する体制が十分でないこともあり職員のボラ活動になりましたが、今後
このような土への触れ合いを子供に還元できればと思います。
ジャガイモ収穫後、ナス苗を植えました。7月の猛暑でナス苗は夏バテをしたようです。萎えてしまわないように子供と共に水分補給を懸命に行っています。


子供たちが自然環境に身を寄せられることだけで、十分な意味があるはずです。
また、施設近隣に住む子供やご家族にとっても、草花が咲いている状態や野菜が育っている状態が心地よいことは会話を通しわかってきました。


 

≪27年第一回散策会≫

5月17日(日)子供とその家族および常勤職員によって日野市立黒川公園への散策会が実施されました。
晴天の下、日野市立勤労青年会館に集合し30分くらい歩いて当公園へ到着しました。
公園内の湧水を利用した渓流沿いで水流の音を感じながら、一同くつろぎ、家族同士会話も絶えませんでした。
子供たちは水に触れたり鯉に餌を与えたりして楽しんでいました。


H27年度第二回は、秋(10月~11月)に万願寺「日野市立東部会館」を拠点とし、「ふれあい橋」までの土手遊歩道の散策コースを予定しておりますので、ご参加ください。

-散策会を通して-

・ ハンディを持つ人が生活援助やそのニーズから解き放たれ、支援者もそのマニュアルに
  縛られない時間を得る

・ 自然の媒介により自然からのサービスを受け、関係する人々がさりげなくケアをし合う
  だけで憩う場となる

 

≪自然に触れる機会に想う≫

地域の身近な自然に触れながら、天と大地と水に囲まれた一時の時間を過ごすならば、支援を必要とする人/支援を行う人の境を乗り越え、その環境と参加する人との意思の対話が行われるのではないでしょうか。

社会保障制度や社会福祉は、➀経済活動の再分配市民としての承認プロセス、にあるように思います。
豊かな国づくりが➀や➁を創ります。
私たちは福祉サービス利用によって利用者本人の自立や自律・家族の社会参加により福祉利用の充実を求めます。
併せて、自然との共存体験は、生活を豊かにさせ地域社会参加へ導くと思います。
産業社会を担う都市生活においては(例えば東京やニューヨーク)必要労働量と生活の均衡を図ってゆくため、様々な手続き機能・経済保障機能が求められ必要とします。
しかし、貨幣経済活動に生活機能が埋没しない地域では、社会保障に多くを依存せずとも物資に十分には恵まれず経済的貧困は存在しても、基準を変えた社会的機能や自然との共存で豊かな生活は感じ作り出せるのではないでしょうか。自律的生活感覚を得ることができます。


戦後の社会福祉の措置制度は、少子高齢化時代を迎え地域福祉を余儀なくされました。
少子高齢化時代以降、高齢者等の社会的ケアは地域生活を支える柱として求められ、利用者のニーズによる制度作成が行われてきたと思われます。
地域での障害者や高齢者の自立のための経験は、その時間を経て地域資源を求めてゆくニーズの捉え方が、少しずつ変化してきました。それを「基本的ニーズ」による支援の在り方として考えていきたいと思います。
私たちの散策会・園芸作業においても、自然に囲まれた緩やかな「機能」-あるく・耕す-ことで、基本的ニーズを受けた環境づくりとして捉えてゆきたいと思います。


* 基本的ニーズとは…「重大な害の回避とのかかわりで意味づけ、人が重大な害を受けず
  に生きてゆくために必要な財や人の状態ないし境遇…問題は社会的存在であることに
  関わる側面-最低限の見苦しくない暮らし-」(秋元)

 

≪子どもの意思決定支援の位置は≫

子どもの福祉支援は生活支援ニーズにより地域社会に社会的ケアが代替し、放課後等デイサービス制度事業等が全国津々浦々増えています。また、社会的ケアである支援には様々な内容を感じ取れます。
例えば、その取組の支援には、塾的な教室であったりスポーツクラブ的なものであったりする場合もあるようです。
社会的ケアで求められた機能は、子供の社会的な居場所づくりと家族のレスパイト機能・社会参加であったことは明記しておきたいと思います。特に子供の社会的居場所づくりは=生活支援ニーズでもあります。
バックグランドに基本的ニーズの確認をしておきたいと思います。-社会的存在であることに関わる側面-最低限の見苦しくない暮らし-の達成には意思決定支援も生活支援の同心円上に存在すると感じます。


1994年に批准された子供の権利条約において、12条 意見表明権 13条 表現・情報の自由 23条障害児の権利の国際協力が明記されています。これ等の条文は、守られる権利(差別・虐待や搾取からも守られること)と参加する権利(自分に関係のある事柄について自由に意見を表したりすること)を意味しているようです。
その後、2014年障害者権利条約も批准され12条法の中に‐等しく認められる権利-が確認できます。


当事者活動(知的障害者)であるピープル・ファーストはnothing about us without usを言明しました。このような中で重度知的障害児童においても、意思決定のサポート支援を包含した地域的支援体制づくりが本人生活に求められるようです。(意思決定支援については今後示せればと思います。)

 

日野市でも各地域エリアに「放課後等デイサービス」事業が立ち上げられ、地域内(日野)の事業者利用は福祉サービス利用の併用が可能です。改めて本人を支える地域支援について、考えるゆとりができ始めた時期に差し掛かり、子供にとっての支援を再考したいと思います。
今後、児童を含めた地域に関わるネットワークづくりのための、自律支援を可能とする活動を求めたいと思います。


 

≪赤い羽根共同募金会A区分・B区分の経過≫

H26年10月申請の赤い羽根共同募金会A区分助成によりH27年6月5日、トヨタ・ハイエース(10人乗り)を購入・利用することが可能になりました。
現在、JRコースと京王コースと2コースに分け自宅送迎しています。


1コースに6人以上利用の曜日があったりし、不自由がありました。そのことが解消されます。また、車内に通路があるために、高等部の体の大きい子にとっても使い勝手がよくなりました。

H26年10月申請の赤い羽根共同募金会A区分助成によりH27年6月12日、リトミック体操等行うためのCDソフト(アンパンマン音楽シリーズ・NHKおかあさんといっしょ等)と映写機を購入しました。
試写を通して子供たちの体感へ、強いインパクトを与えていることがわかりました。
短縮授業、2時下校、土曜日、長期休暇の際、無理のない形で取り入れていく予定です。


 

NPO会員協力および寄付金財団の協力に御礼を申し上げます。
今後ともご支援ご協力よろしくお願いいたします。


      助成福祉財団 助成:東京都赤い羽根共同募金会A区分
             (H27/6トヨタ ハイエース購入)

      東京都赤い羽根共同募金会B区分(H27/6視聴覚機材購入)

 

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お気軽にお問い合わせください。 TEL 042-506-5265 受付時間 10:00 - 18:00 (土・日・祝日除く)

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