会報3号 H26/11/1
はじめに
戦後児童福祉法化の全国に必要とされた知的障害児者入所施設は利用量が13万人とも言われ、減ることもなく現在に至っていると思われます。そのニーズは東京都の場合格別で、都民利用者の都外施設は千葉県→関東甲信越地方→東北地方へとエリアを増加してきました。一方、放課後サービスの制度利用している家族・利用者は1年前全国6万人であるという統計報告を記憶しています。現在は7万人です。この増加は大変なことであると思います。この両者の趣旨を単純に比較するならば、前者は障害児者の教育・生活全般としての関係全家族の生活不安からの脱却・親亡き後の圧倒的な希望であったと思います。後者の学齢期の居場所としての確保として唯一便利であり、他業界と比べて事業者にとってもとっつきやすい制度であると感じています。では、内容的にとのような工夫が求められるのでしょうか。かつて入所系施設で人権上の問題等多くの解決すべき難題が山積しました。放課後サービスはこの増加率にともない、何が問われてくるのでしょうか。入所型施設とはちがう他の面で今後様々な議論がでてくることはまちがいないと思われます。
急増する放課後~長期休暇利用
開設時、隔週で土曜日の支援を実施しました。特別支援学校に近いけどアクセスが車利用以外では時間がかかることもあり、休校日の利用者は少数でした。また、職員も人数が少ないため常勤職員は所定時間を超えて(従事者は残業手当)実施いたしました。このような不安定な土曜日の体制を打破するためにこの間、支援体制の充実と職員の定着のため、月~金曜日の支援体制で行ってきました。
新たな土曜日支援については各家庭にアンケートをお願いしたものを基に、法人としての中長期的な展望を持ち提案してゆくものであります。それは、土曜日に「青年部」を設け月2回程度の実施です。もともと当法人・利用家族は日野市内に学童クラブを通過した児童の居場所づくりとして日野市に請願した経緯もあり、開設時の多くの利用者は中・高等部の利用者であり卒業後前後の居場所づくりについては視野に入れた取組が求められる必然性があります。過ごし方としては、①就労(福祉就労)前支援として、「清潔」の習慣、「おやつづくり」―簡単なものづくり・準備・後片付などの生活修得に求めらます。②集団での生活でのルールの習得、社会参加・余暇支援(散策・地域イベント参加等)が必要とされます。
土曜日について、デイサービス時間帯において利用者への固有な支援は可能であります。また、それを契機に当放課後等デイサービス制度の卒業後から特例20歳までの利用を可能としています。児童福祉サービスから成人福祉サービスの繋ぎをクッションがわりにした位置での支援体制です。毎年、このように学校を卒業すると同時に放課後の居場所も終わってゆきますので、家族および事業者は青年期に向けて思考していく必要があります。
相談支援について
生活している地域で、地域資源を求めてそのサービスを利用し、ライフスタイルを設計し生活できるならば最良と考えます。
そのために必要になるのか相談支援であり本人にあった支援を設計するためにも相談支援制度の実践が必要です。ある福祉サービスから他の・次のサービスを利用するためにも求められます。当法人も来年からこの相談支援を細々とやってゆく予定です。皆様からのニーズを得られればと思います。
サービス管理責任者について・児童発達支援管理責任者
サービス管理責任者は、支援費制度から始まり障害者自立支援法では居宅介護事業以外において整ってきました。経験年数と県(都)の研修をクリアしたうえでの支援マネージァーの役割を果たします。開設以来、管理者と児童発達支援管理責任者を兼ねた体制できましたが、平成27年にはK職員がその資格が得られますのでその役目を委譲いたします。家族関係者と同世代・女性という立場でより強い相互協力が可能と思いますのでよろしくお願いいたします。
福祉財団等の活用(車輌・日中支援機具の必要性)
赤い羽根共同募金会へ車輌の助成金制度へ申し込みを予定しています。申請が受理されると平成27年7月前後には購入される見通しです。大きな理由は、トヨタ・ノア(黒)8人乗りが①走行距離10万キロを超えていること②各送迎コースが曜日によっては利用者数が6名以上になる③高等部・中等部男子等の体の大きい人への対応④添乗職員の機能的な支援を可能にする等です。新車輌はトヨタハイエース10人乗りを申請予定です。
施設外活動(散策会11月頃・学習会H27/1~2)
NPO会員協力および寄付金財団の協力に御礼を申し上げます。
今後ともご支援ご協力よろしくお願いいたします。
寄付関係者 : 立正佼成会様 10万円
NPOあるく・自律を目指す会